7月に流行っている病気

2010年7月に流行っている病気です。

  • ・アデノウイルス
  • ・手足口病
  • ・ヘルパンギーナ

流行した病気について

アデノウイルス

アデノウイルスは49種類(分類法によっては51種類)あり、いろいろな病気の原因になります。高熱が続き、目が赤くなる(咽頭結膜熱:プール熱「プールを介して感染するのでプール熱と言われています」)、扁桃が赤く腫れて膿がつく(扁桃炎)、下痢(胃腸炎)などの所見が見られます。アデノウイルスの種類によって流行する季節が異なります。しかし、最近では年間を通して見られるようになってきました。39度くらいの高熱が5~7日程度続きます。
とてもうつりやすい病気ですから、熱がある間(プール熱では解熱後2日間)は保育園・学校等は休ませてください。目の症状が主な流行性角結膜炎では、目の充血と目やにがでます。症状がなくなるまでは保育園・学校等は休ませてください。
アデノウイルス7型は重症の肺炎を起こすことがあります。乳児ではアデノウイルスのよる胃腸炎に伴ってまれに腸重積が起こることもあります。喉の粘膜、目やにで迅速検査が出来ます。

手足口病

その名の通り手や足、口内の粘膜に水疱性の発疹ができる病気です。オシリにも発疹が出ることがあります。口の中の水疱が痛く、ご飯が食べられなくなることもあります。手足口病は何種類かのウイルスがあるため何回か感染を起こします。
手足口病は大半は軽症で済みますが、ニュースでは今年、重症化の恐れがある「EV71」という型のウイルスが8割を占めていると報告されています。髄膜炎などの合併症を引き起こすことがありますので、激しい頭痛や高熱がある時はすぐに受診をして下さい。

ヘルパンギーナ

38~40度の高熱が2~3日続きます。のどの奥に小さな水ぶくれができます。これがすごく痛いので、飲んだり食べたりができなくなることもあります。水分が十分にとれないと、脱水症になることもあります。「特効薬」はないため、症状をおさえる治療が中心です。

夏風邪は口の中に水疱ができ、飲み込むことが困難になる事が多いです。軟らかく煮たごはん・うどん、そうめんなど飲み込みやすい食事をあげましょう。
暑さにより脱水を起こすこともありますので『OS1』などの電解質が入った水分を多くあげましょう!